初心者必見!ゴルフボールの種類と選び方の基礎知識 スピン系・ディスタンス系・第3のボールを徹底解説
ゴルフギアカタログ編集部更新日:
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ゴルフボールはクラブと同じくらいスコアに影響する「第2のギア」とも言われています。現在のボールは大きくスピン系、ディスタンス系、そして第3のボールの3ジャンルに分類され、それぞれ性能や特徴が異なります。本記事ではゴルフボールの基本構造とともに、それぞれの違いを分かりやすく解説します。

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GOLFGEAR CATALOGでは、3月からゴルフボールカテゴリーを新設しました 。最新の注目モデルから、多くのゴルファーに愛される定番ボールまで網羅的に紹介します。また、クラブ選びで好評の特集記事にも、ゴルフボールに関連するコンテンツを順次拡充していきます。
ゴルフボールは第二のギアと言われるほどスコアに直結する大事な要素!
ゴルフという競技は、他の球技と異なり屋外の広大なエリアの中で、様々なシチュエーションでプレーするため、ボールをなくす確率も高く、なくさなくても1ラウンドも使用すれば性能が低下する消耗品です。価格も決して安くないため、どうしても値段重視でボールを選んだり、もらったボールを使用してしまったりすることも少なくないと思います。ですがゴルフにおいて、ボールはクラブと同じぐらいスコアに直結する重要なアイテムです。ビギナーのうちは仕方がないとしても、良いスコアを出すための技術を身につけるためには、ハイパフォーマンスのボールが必要になります。

ゴルフボールの種類は、大まかに3つに分けることができます。スピン系、ディスタンス系、そして第3のボールと呼ばれるジャンルです。これらは得意とする性能が異なり、ゴルファーの好みによって選ぶことができます。それぞれのジャンルにもたくさんの種類がありますが、自分が求める性能を持つ理想のボールをいかに見つけるかということが、スコアや飛距離アップのカギになります。最初に基本的なボールの仕様を説明しましょう。
構造
ゴルフボールは性能を追求するために、多層構造になっています。層のことをゴルフボールではピースと言い、2層なら2ピース、3層なら3ピースと表現します。層が多いほど、ボールの性能を細分化できるので、高性能なボールを作りやすいですが、最近では1つの層の中で硬さを変えるといった技術も発展したため、層が多いほど高性能とは言い切れません。

カバー
カバーとは一番外側の層を指します。インパクトの衝撃が小さいショートゲームなどでのスピン(回転)性能に影響する部分です。細かなコントロールをするために高いスピン性能が必要なボールには、柔らかなウレタン素材が良く使われます。その反面、耐久性は高くありません。対してアイオノマーと呼ばれる素材は耐久性が高く、飛距離性能を高めたボールによく使われます。その分、ショートゲームのスピン性能はさほど高くありません。
ディンプル
ボールの表面に施されたくぼみのことを指します。ディンプルは、空気の流れをコントロールし、ボールに揚力を生み出します。モデルによってディンプルの数や形状は異なり、その違いによって性能に違いが出ます。

ディンプルの数が多いと性能が高いといったことではなく、そのボールの目指す性能に合わせ、他の要素との組み合わせで数や形状が決められています。
対象者(ヘッドスピード別)
ゴルフボールには、コンプレッションと呼ばれる硬さが設定されています。ゴルフボールは、インパクト時の衝撃の大きさによってボールが変形、潰れます。その変形の大きさの違いによって発揮される性能が変化するように設計されています。ヘッドスピードが速いゴルファーほど、インパクトでボールを強くつぶせるため、硬いボールの方が性能を発揮させやすく、反対にヘッドスピードが遅いゴルファーは小さなパワーでもボールがつぶせる柔らかめのボールが推奨されています。そういった部分をわかりやすくするために各モデルには推奨ヘッドスピードが設定されており、ケースなどに記載されています。
それではそれぞれのジャンルの特徴を見ていきましょう。
スピン系
スピン系もしくはツアー系とも呼ばれ、スピンが入りやすいように設計されているボールです。とはいえ、ただスピンが入りやすくなっているのではありません。ボールの弾道はスピン量によって変化します。多すぎれば、吹きあがってしまい飛距離ロスにつながりますし、少なすぎればドロップしてしまいこれまた飛距離ロスにつながってしまいます。またスライスやフックもスピン軸の傾きによっておこる現象で、ボールの弾道の質や曲がりにはスピンが大きく関わっています。そのスピン量をスイング軌道やヘッドの入射角によって調整しやすくしているのがスピン系ボールです。意図通りのインパクトができれば、ボールを操ることができるように設計されています。多くのスピン系ボールは多層構造になっていて、3層から5層構造のモデルが多いです。ドライバーやフェアウェイウッドなど飛距離が求められるクラブでは、速いヘッドスピードでインパクトするため、ボールが大きく潰れ、深い層が反応することで余計なスピンがかからないように設計。グリーンを狙う短いクラブで打つ時には、ボールの潰れが小さく外側の浅い層が反応することで、多めのスピンがかかるように設計されています。ほとんどのスピン系のボールには、外側のカバーにアプローチなどの短い距離でもスピンがかかりやすくするため、ウレタン素材が使われています。細かなボールコントロールがしやすいため、ツアープロのほとんどがスピン系ボールを使用しています。モデル数は豊富で、スピン性能、打ち出し角や打感などの好みで選びやすくなっています。価格は、高性能の分、高めの設定です。
タイトリスト プロ V1 シリーズ
Titleist PRO V1 シリーズ

世界中のツアープロ、上級者に絶大な人気を誇るのが、タイトリストのスピン系ボール、プロV1シリーズで、その中で最もソフトなフィーリングを持つのがブランド名と同じ名前の「プロ V1」というモデルです。優れたボールコントロール性能とグリーンでボールを止めるスピン性能を併せ持ち、多くのゴルファーが信頼を寄せています。プロV1は3ピース構造を採用し、打ち出し角が中弾道とやや抑えた設定で、風に強いライナー性の弾道が打ちやすくなっています。同シリーズには、対になる「プロ V1X」という4ピース構造のモデルも用意されており、こちらはプロV1よりもややしっかりした打感で打ち出し角が高く、ショートゲームでよりスピンがかかりやすくなっています。これらの違いはゴルファーの好みや弾道の特性で選べるようになっています。近年、この二つとも特性が異なり、プロV1よりもスピンを抑え、より直進性を高めつつ、プロV1Xよりもしっかりした打感を持つ「プロV1 Xレフトダッシュ」というモデルも追加され、さらに細かく選べるようになりました。

タイトリスト PRO V1 ゴルフボール

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ディスタンス系
ディスタンス系ボールは、飛距離を最優先に設計されているボールを指します。できるだけ余計なスピン量を排除し、最低限のスピン量にすることで空気抵抗を減らし、前進力を高めているのですが、それだけではキャリーが稼げないため、打ち出し角が高く出やすいように設計されています。高い打ち出し角とスピン量の少ない弾道で、キャリーを稼ぎ、ランも期待できるドライバーの飛距離を第一に考えるゴルファーに向けたボールです。その反面グリーンを狙うショットでは、スピン量が少ないため、直接グリーンに着弾した場合、止まりにくく細かなボールコントロールもできないといった側面もあります。価格は、スピン系と比べると安価で購入しやすいといったメリットがあります。モデル数は豊富で、こちらもモデルによって打ち出し角や打感などで違いがあります。ディスタンス系も多層構造ですが、2層構造のツーピースモデルが多く、カバーは耐久性の高いアイオノマー素材が使われているモデルが多いです。ひと昔前は、ディスタンス系というとしっかりめの硬い打感のモデルが多かったのですが、最近のモデルは、ソフトな打感のモデルが主流になっています。
ホンマ ホンマ D1 シリーズ
Honma Honma D1 シリーズ

ホンマのD1シリーズは、飛距離を追い求めるゴルファーに向けて開発されたディスタンス系モデルです。「D1」は2ピース構造を採用し、内部のコアを柔らかく、外部には高耐久なアイオノマーカバーを採用することで、ソフトな打感と高い耐久性を生み出しています。具体的な性能は、どのクラブでも高い打ち出し角を確保し、ドライバーでの高弾道低スピンのいわゆる飛ぶ弾道を重視しつつ、グリーンを狙うショットでは高い弾道によってグリーンに落ちる落下角度を大きくすることで、ある程度グリーンで止まる能力を確保しています。性能はもちろんですが、カラーバリエーションの豊富さ、非常にリーズナブルな価格設定ということもあり、アマチュアゴルファーに高く支持されているモデルです。 派生モデルとして、さらに飛距離アップを目指した3ピース構造の「D1 SPEEDMONSTER」、飛距離性能を維持したまま、カバーにショートゲームでのスピン性能に優れたウレタンを使用し、ショートアイアンやグリーン周りでのアプローチといったシチュエーションでのスピン性能を高めた「D1 SPIN」があります。

ホンマ HONMA D1 ゴルフボール

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第3のボール
第3のボールとは、スピン系の特徴とディスタンス系の特徴を併せ持つボールの事を指します。スピン系のボールコントロール性能とディスタンス系の飛距離性能両方をほどよく持ち、バランスの良さが持ち味のボールです。ターゲットは、飛距離は少しでも欲しいけど、グリーンでしっかりボールを止めたいといった欲張りなゴルファー。フルスイングのショットは、ややスピンが少なめの直進性の高い性能を持ちつつ、グリーン周りでは、スピン系には及びませんが、十分なスピン性能を持っています。第3のボールも多層構造で3層、3ピースのモデルが多いです。カバーはウレタンのモデルもあればアイオノマーのモデルもあります。価格は、ディスタンス系より少し高めからスピン系と同等のものまで、モデルによって幅があります。
テーラーメイド ツアーレスポンス
Taylor Made TOUR Response

ソフトなフィーリング、飛距離性能、スピン性能のバランスが取れたまさに第3のボールといった仕上がりの3ピースモデルです。同社のスピン系ボールである「TP5」シリーズに使用されている内層、スピードラップコアを採用することで、高いボール初速を発揮し、ソフトなフィーリングを両立させています。またカバーには、ショートゲームのスピン性能を高めるウレタン素材を使用し、ショートゲームで必要十分のスピン性能を発揮します。モデルの特徴として、発色性が良く、鮮やかな帯である360度クリアパスアライメントを搭載しており、パッティング時のガイドラインやボールの転がりを確認できる機能があります。カラーも数種類用意されており、自身のボールとして認識しやすい点もメリットの一つです。価格は、比較的リーズナブルでコストパフォーマンスが高い設定になっています

テーラーメイド ツアーレスポンス ストライプ ゴルフボール
現在のゴルフボールの要点をまとめて説明してきましたが、簡単に要約すると、
- スピン系ボール: 自身の技術を発揮させるために必要な高い性能を持つ。飛距離、ボールコントロール性能両方を併せ持つハイパフォーマンスボール。ショートゲームでのスピン性能は最も高い
- ディスタンス系ボール :飛距離性能に特化。余計なスピンが入りにくく、打ち出し角が高くなるよう設計されているので、パワーがなくてもボールを飛ばしやすく、直進性も高い。その反面ショートゲームでのスピン性能は乏しい
- 第3のボール:飛距離性能とスピン性能を程よく持つバランスが良い。スピン系には及ばないが、飛距離もスピン性能も必要とするゴルファー向け
と、なります。
自身が求めるプレイスタイルに合わせ、是非ベストのボールを見つけてください。スコアを求めるなら、ボールはこだわるべき“ギア”なのです。











