ミニドライバー完全ガイド|初心者でも安心!ドライバーが苦手なゴルファー向け最新モデル総まとめ
ゴルフギアカタログ編集部更新日:
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2024年に大ヒットしたことで新ジャンル化した「ミニドライバー」ですが、2025年に入っても多くの新製品が発売されました。このミニドライバーは、従来のドライバーとどこが違いどんなメリットがあるのかを紹介します。また、各ブランドが最新テクノロジーを惜しみなく投入した、2024~2025年モデルのミニドライバーの特徴も紹介します。

海外のツアープロの要望から生まれたミニドライバーは日本で予想以上の大ヒット!
2023年にテーラーメイドがBRNR(バーナー)Mini Driverを発売し、日本で大ヒットを記録したのがミニドライバーです。ミニドライバーとは、通常のドライバーよりもヘッドが小さく、短く重めに設定されているのが特徴のクラブで、USPGAの選手が、ドライバーよりも抑えた距離をより安定して打つクラブが欲しい、と要望したのが誕生のきっかけです。
海外では、2014年にすでに誕生しており、限定モデルや日本未発売だったこともあって、大きな注目は集めていませんでした。2024年には、テーラーメイドがBRNR Mini Driver Copper(カッパー)を、キャロウェイがPARADYM(パラダイム)Ai SMOKE Ti 340 ミニドライバーを発売。物珍しさからの一過性によるヒットかと思いきや、この2モデルも好調なセールスを記録しました。
これらの結果によってメーカーが、ミニドライバーは日本で売れる!と判断したかどうかはわかりませんが、参入メーカーが増え一気にラインアップが増加しました。
安定したティーショットが打てる!ドライバーが苦手なゴルファーが愛用中
ミニドライバーは、狭いホールや飛びすぎると突き抜けてしまうようなドッグレッグホールのティーショットに活躍するクラブです。また芝から打ち、ライナー性の強い弾道を打つFW的な役割も持ち合わせています。もちろんそういった用途で使用するゴルファーも多いですが、それだけの用途では、ここまでヒットしていないでしょう。

ミニドライバーというクラブは、前述した通り、通常のドライバーよりも小さいヘッド体積で、短く重く設計されています。通常のヘッドの大きい長く軽いドライバーが苦手なゴルファーにとって、この仕様が最大距離は及ばないが、安定したティーショットを打てるクラブとしてハマり、高い支持を得ているのです。
通常のドライバーと比べ、ヘッドが小さいぶん難しそうな印象を持つゴルファーもいますが、短めの設定のため、ボールをとらえやすくミスヒットしづらいので、狙ったところに打ち出しやすくなっています。重めの設定が極端な強振を抑え、スイングの再現性を高めることに作用し、安定したティーショットを生み出してくれます。
弾道調整機能を活用するとより扱いやすくなる!
ミニドライバーというクラブを詳しく見てみると、色々な工夫が施されています。ロフト設定を見ると、一般的なドライバーよりも大きめの11.5~13度に設定されています。

これは、一般のドライバーよりも重心が浅めに設計されているため、同じぐらいのロフト角だとボールが上がりにくくなる点に考慮されているためです。また低重心に設計されているモデルが多く、低スピンで強い弾道を打ちやすいのも特徴の一つでしょう。
さらにほとんどのモデルに弾道調整機能が搭載されています。シャフトの角度によってフェース角、ロフト角、ライ角が調整できるいわゆるカチャカチャに加え、脱着式のウエートの付け替えによる重心調整機能を搭載。これらを活用することで、自身のミスをより軽減してくれるクラブに調整することができ、安心してティーショットを打つことができます。
近年発売されたミニドライバーを一挙ご紹介!
ここからは、近年発売されたミニドライバーを個別に紹介していきます。使用用途がかなり限定されているクラブにもかかわらず、それぞれに個性があるモデルばかりです。ドライバーが苦手なゴルファー、ミニドライバーに興味があるゴルファーは是非ご覧いただき、自身の考える理想のモデルを見つけてください。
キャロウェイ パラダイム Ai スモーク Ti 340 ミニドライバー
PARADYM(パラダイム) Ai SMOKEシリーズは、ターゲットとなるゴルファーのリアルなスイングデータや打点位置などを解析し、そのデータを元にAiが設計した専用フェースを搭載しているのが特徴のシリーズです。
Callaway PARADYM Ai SMOKE Ti 340 ミニドライバー
ヘッド体積は340ccとミニドライバーのジャンルの中では大きめの設定で、ロフト構成は、11.5度と13.5度を用意。地面から打つことを考えソール素材をカーボンからチタンに変更。ネックの弾道調整機能に加え、ソールの前方に1個、後方に1個の計2個の脱着式ウェートウエートを搭載し、打ち出し角やスピン量を調整することが可能です。長さは43.5インチで、体積に対して投影面積が大きいヘッドとの組み合わせにより、安定感を最大限重視した仕上がりで、少々芯を外しても弾道が変わりにくく、一定のエリアにボールを集めやすい特性を持っています。
キャロウェイ エリート ミニドライバー
ELYTE(エリート)シリーズは、2025年のキャロウェイのメインブランド。Aiが設計する専用フェースがさらに進化し、フェース面上にある弾道を補正するポイントを大幅に増加させた「Ai 10X FACE」を搭載。さらに打点のズレに強いシリーズとして高い支持を得ています。
Callaway ELYTE ミニドライバー
ELYTE ミニドライバーは、ヘッド体積340cc、ロフト構成11.5度、13.5度、長さは43.5インチと、主なスペックは前作と変更はありませんが、ミニドライバー専用に設計された「Ai 10X FACE」を搭載し、打点ズレによる弾道補正を適正化させています。また空気抵抗を考えたフォルムや新素材のカーボンクラウンも導入。脱着式のウエートも同じ2カヵ所ながら、ソール後方はウエートポートが3カヵ所になっており、より細かなチューニングが可能なモデルに仕上がっています。クラブとしての特性は前作同様、安定感のあるミスへの強さはそのままに、ややスピンを抑え、飛距離性能も高めた正統派ミニドライバーといった仕上がりです。
テーラーメイド バーナー ミニドライバー カッパー
テーラーメイドのミニドライバーは、過去に大ヒットしたブランドを活用しており、懐かしさを感じるゴルファーも多いのではないでしょうか。BRNR(バーナー)は90年代に大ヒットした「Burner TI Bubble2」というブランドのリバイバルで、デザインも当時のモデルと多くの共通点を持つ仕上がりになっています。
TaylorMade BRNR Mini Driver Copper
バーナー ミニドライバー カッパーは、2023年に発売されたバーナー ミニドライバーの一部改良モデルです。ヘッドサイズは304ccとミニドライバーとしては標準的なサイズ。ロフト構成は11.5度13.5度を用意し、長さは43.5インチです。フェースには高い反発性能の「ZATECH チタンツイストフェース」を採用し、テーラーメイドではおなじみのフェース下部の打点ミスを軽減する「貫通型スピードポケット」を搭載。ソールには、芝からの使用を考え、抜けの良い「K-SOLE」を採用。脱着式ウエートを前方、後方に1つずつ搭載することで打ち出し角やスピン量を調整することも可能です。もちろんネックには弾道調整機能を搭載し、ロフト角やライ角、フェース角を調整することができます。クラブとしての特性は、打点ミスに強い、ライナー性の強弾道が打てる仕上がりです。
テーラーメイド R7 クアッド ミニドライバー
R7は、2000年代に一世を風靡(ふうび)したブランドで、記憶に残っているゴルファーも多いと思います。今回のベースとなったモデルは、2004年に発売された「r7 Quad ドライバー」。はじめてドライバーに脱着式のウエートを搭載したモデルとして当時大ヒットを記録しました。
TaylorMade R7 Quad ミニドライバー
R7 Quad ミニドライバーは、ベースモデルに合わせ、ソール前方トゥ側、ソール前方ヒール側、ソール後方中央に並ぶように2つ、計4つのウェートウエートを搭載し、より細かな弾道調整が可能なモデルに進化しています。ヘッド体積は305ccと前作からわずかにに1cc拡大。ロフト構成は変わらず11.5度と13.5度。長さは43.75インチと0.25インチ長く設定されています。フェースは、前作同様「ZATECH チタンツイストフェース」に貫通型スピードポケットを搭載。より低重心に仕上がっており、さらに飛ばせるミニドライバーとして完成しています。クラブとしての特性は、飛ばし仕様にも安定仕様にも設定できる懐の深いミニドライバーといった感じです。基本は低スピンの強い弾道を打てる仕様ですが、ウエートを入れ替えることでかなり特性を変えることができます。
タイトリスト GT280 ミニドライバー
GTシリーズの名前の由来は、「Generational Technology(世代を超えたテクノロジー)」の略。世代を超えた素材や、構造、パフォーマンスを追求し、開発されています。特徴的なのが、独自の新素材であるポリマーを使用したシームレス サーモフォームクラウン。強度を確保しながら軽量化に大きく寄与し、最適な重量配分を実現させています。
Titleist GT280 ミニドライバー
GT280ミニドライバーは、ドライバーと3番ウッドの間を埋めるクラブとして設計され、シームレス サーモフォームクラウンと鍛造のLカップフェースを搭載し、通常のドライバーよりもコントローラブルで3番ウッドよりも飛距離性能の高いクラブに仕上がっています。ヘッド体積は280ccとミニドライバーの中でも小ぶりなサイズでロフト構成は13度のみ。長さは43.5インチと飛距離よりもコントロール性を重視した設計です。ソールには、前方と後方に一つずつウエートが搭載され、打ち出し角やスピン量の調整が可能。ネックには弾道調整機能が搭載され、ロフト角、ライ角を調整することができます。クラブとしての特性は、ヘッドの大きなフェアウェイウッドといった感じで、小ぶりなこともあり、操作性が非常に高いです。中上級者に向けた2番ウッドといった感じの仕上がりです。
PXG シークレットウエポン ミニドライバー
PXGは、2014年に設立された比較的新しいメーカーで、設立者であるパーソンズ氏が、自身が満足できるクラブを作りたいという想いの元から誕生しました。設立当初は、非常に高額なクラブでしたが、近年の価格設定は一般のメーカーとほぼ同じ程度に設定され、じわじわとシェアを伸ばしてきています。PXGのクラブの特徴として、ヘッドに多くの脱着式ウエートを搭載し、ミスへの寛容性がありながら高いアジャスト能力を持っているという点が挙げられます。自社でフィッティングスタジオを用意し、ゴルファーそれぞれの特徴に合わせ、マッチしたクラブを用意できるという点がPXGの強みです。
PXG Secret Weapon ミニドライバー
PXGが設計したミニドライバーが、Secret Weaponです。300ccのヘッドサイズながら、カーボンクラウンを採用し、低重心に設計。余剰重量により高めの慣性モーメントを発揮させ、ミスへの寛容性がありながらを高めながら、低スピンの強弾道が打てるように設計されています。ロフト構成は13度のみ。長さは43.75インチの設定です。ネックには弾道調整機能、ソールには、トゥ側、ソール前方、ヒール側、ソール後方と4ヶ所に脱着式ウエートを装着。多彩なオプションウエートも用意され、幅広いアジャスト能力を有しています。クラブとしての特性は、低スピンの強弾道が打てる飛距離性能を重視した特性で、ウエートを調整することでミスに強く上がりやすい仕様にもできる調整幅の大きいモデルです。
キャスコ ユーフォーエアDD byパワートルネード ドライバー
kasco UFO AIR DD by POWER TORNADO ドライバー
キャスコが発売するUFO AIR DDは、ミニドライバーとは謳われていませんが、性能やスペックを見るとミニドライバーのジャンルに属するクラブです。ヘッド体積は330ccとミニドライバーとしてはやや大きめですが、「ユニバーサルウイング」と呼ばれる張り出しが投影面積を大きくし、高い安心感を与えてくれます。また空気抵抗を軽減する「エアタービュレーター」を搭載し、スイング中のヘッド挙動を安定させてくれます。ロフト構成は10.5度のみ。長さは43.75インチで、シャフト先端が一般的なモデルより太めに設計されており、オフセンターヒット時の弾道のばらつきを抑える効果があります。クラブとしての特性は、非常に安定感があり、ミスに強いクラブといった仕上がりです。つかまりもよく、右へのミスが多い打点がばらつくゴルファーには非常に有効なクラブです。
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