2025年1月発表の最新クラブ エリート・Qi35・G440シリーズのドライバー全13モデルを一挙紹介!
ゴルフギアカタログ編集部更新日:
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2025年は恒例のテーラーメイドとキャロウェイに加え、ピンも新シリーズのゴルフクラブの投入を発表しました。市場でも人気を分ける、海外ブランドのニューモデルとあって、例年以上の盛り上がりを見せています。この記事では、この3大ブランドが投入した全13モデルの詳細を紹介します。

テーラー・キャロのマッチレースに2025年はピンが参戦!
近年、年明け早々に海外ブランドの大手であるTaylorMade(テーラーメイド)とCallaway(キャロウェイ)が新シリーズを発表するというのが恒例行事となっており、毎年この時期を楽しみにしているゴルファーもたくさんいます。他のメーカーは、シェアの奪い合いを避け、この時期には発表しないことが多かったのですが、2025年はあえてPING(ピン)が参戦しました。短期間に海外ブランドの大手メーカー3社が一度にニューモデルを発表することとなり、さらなる盛り上がりを見せています。
テーラーメイドが「Qi35(キューアイサーティファイブ)」、キャロウェイが「ELYTE(エリート)」、PINGが「G440(ジーヨンヨンマル)」をそれぞれ発表。どのシリーズもドライバーからアイアンまでをラインアップし、市場でも真っ向からぶつかるライバルであり、特にドライバーは、激しいシェア争いが予想されます。
1シリーズに複数モデルをラインアップするブランドが増え、テーラーメイド4モデル、キャロウェイ4モデル、PING5モデルと、3つのシリーズでなんと13モデルもあります。これだけモデル数が多いのには理由があります。それは各モデルに対するターゲットゴルファーが明確になってきているからです。モデル数を増やすことによって、各ゴルファーの求める性能をより深く追求することができ、より高性能なクラブをそれぞれに作ることができるのです。
今回は、1月に発表になった海外3ブランドの最新ドライバーを1モデルずつご紹介します。各ブランドの高い技術力による基本性能に加え、モデルごとの個性をわかりやすく解説していきます。
テーラーメイド「Qi35」はカーボンフェースの強みを生かした正常進化
テーラーメイドのニューブランドは、前作の「Qi10」のコンセプトを引き継ぎながら、さらにブラッシュアップした「Qi35」です。前作では慣性モーメントに着目し、Qi10 MAXドライバーでは、ヘッド左右と上下の慣性モーメントの合計値が1万を超える“10K”を達成しています。その他のモデルでも慣性モーメントを高め、直進性の高いシリーズとして高い評価を得ていました。
「Qi35」では、「Qi10」の直進性やミスへの寛容性を引き継ぎながら、低重心化を図っています。引き続きカーボンフェースを採用し、フェース面上の重心位置を徹底的に低くすることにこだわり、芯を外しても初速が落ちにくく、余計なスピンが入りづらくなるように設計されています。ドライバーのラインアップは4モデルとなり、前作では途中で追加されたMAX LITEというモデルが、今作では最初からラインアップに追加されました。
テーラーメイド Qi35 ドライバー
TaylorMade Qi35 ドライバー
スタンダードなポジションに位置するモデルで、今作からは“コアモデル”と呼ばれています。前作にあたるQi10 ドライバーは洋ナシ型の形状をしていましたが、今作では投影面積が大きい丸形に変更され、アドレス時の安心感が高まりました。性能的な部分は、適度な操作性、ニュートラルなつかまりといった部分に大きな変更はありませんが、慣性モーメントは前作より高められており、直進性が上がっています。さらに低重心化により、芯を外した時の初速ロスや余計なスピンが軽減され、より安定したショットが期待できるよう進化しています。ソールには、脱着式のウエートが前方と後方2カ所に搭載され、入れ替えることでスピン性能を調整できる機構を搭載。基本性能だけでなくアジャスト性能も進化しています。
テーラーメイド Qi35 マックス ドライバー
TaylorMade Qi35 MAX ドライバー
前作ではヘッド左右、上下の慣性モーメントの合計値が1万を超える“10K”モデルとして注目を浴びたモデルでしたが、そのコンセプトを維持しつつ、進化をしているのがこのQi35 MAXドライバーです。慣性モーメントが高いモデルは、ミスに強く直進性が高いのが特徴ですが、その反面、芯を外すと余計なスピンが増えやすいといった側面があります。今作では、“10K ”を維持しつつ、低重心化を図ることによって、フェース面上の有効打点エリアを大きく拡大。芯を外した時に余計なスピンが入りやすいエリアを小さくすることで、ミスに強く直進性が高いといった特徴を維持しながら、最大飛距離も平均飛距離も高めています。
テーラーメイド Qi35 マックスライト ドライバー
TaylorMade Qi35 MAX LITE ドライバー
Qi35 MAXドライバーをベースにパワーのないゴルファーに合わせて専用チューニングを施したのがこのモデルです。ヘッドの搭載ウエートの重量を減らし、専用設計のシャフトと軽量なグリップと組み合わせることによって、ミスに強く直進性の高い性能を維持しながら、軽やかに振り抜ける設計に仕上げられています。Qi35MAXと比較するとおよそ20グラム軽量化されており、ヘッドスピードがそこまで速くないゴルファーやレディースゴルファーにも支持を得られそうな仕上がりです。前作は、今作とほぼ同じコンセプトで開発され、シーズン途中から投入されて人気を博したことから、今作ではメインのラインアップに昇格。ほぼ同じポジションに位置する日本モデルのグローレブランドは、MAX LITEの登場により、一時お休みとなったようです
テーラーメイド Qi35 LS ドライバー
TaylorMade Qi35 LS ドライバー
ツアープロやアスリートに向けた低スピンの強弾道を安定して打てると一定のゴルファーから高い支持を得ているLSシリーズ。最新の「Qi35 LS」ドライバーは、その特徴となる性能をさらにブラッシュアップして登場しました。シリーズ全体の低重心化により、有効打点エリアが拡大。少々芯を外しても初速が落ちにくく強い弾道が打て、安定した低スピン性能でゴルファーの持つパワーをいかんなくヘッドに伝えてくれます。慣性モーメントも前作よりも高められ、安定感も向上しています。また今作では、レール式の可変ウエートを廃止し、脱着式のネジねじ式ウエートに変更されています。3つのウエートを入れ替えることで、打ち出し角やスピン量、つかまりを調整することができます。
キャロウェイ「エリート」はAIフェースの性能が10倍に進化
キャロウェイの新しいシリーズが「ELYTE(エリート)」です。近年のキャロウェイのメインテクノロジーであるAIが、様々なデータやアルゴリズムを分析し、設計する「AIフェース」を大幅に進化せてきました。コントロールポイントと呼ばれるフェース状に存在する打点位置によってボールに補正をかけるポイントが、前作の10倍に増加した“Ai 10xフェース”を開発。各モデルの特性に合わせた専用設計のフェースをそれぞれに搭載しています。ドライバーのラインアップは4モデルで従来と変わらず。モデルごとのターゲットゴルファーに合わせたヘッド特性に加え、専用フェースの効果により、ターゲットゴルファーに対して結果の出しやすいシリーズに仕上がっています。
キャロウェイ エリート ドライバー
Callaway ELYTE ドライバー
エリートシリーズのスタンダードなポジションに位置するモデルです。シリーズ中、最も幅広いゴルファーを対象にしたモデルであり、AIが設計するAi 10xフェースやヘッド特性も極端な性能を持たせず、適度なつかまりと低スピン性能を持たせ、打点のミスに強い設計を採用しています。ヘッド形状は、空気抵抗を軽減し、構えやすさを追求。また今作から全モデルに航空宇宙分野でも使用されるサーモフォージドカーボンという素材を採用し、打感や打音を向上させています。前作はレール式の可変ウエートを搭載していましたが、今作から、3つのポジションを選べるネジ式を採用。レール設置に伴う重量増を理想の重心位置追求に回しつつ、弾道の調整機能を維持しています。
キャロウェイ エリート X ドライバー
Callaway ELYTE X ドライバー
スライスや右への打ち出しなど、右方向への悩みを抱えるゴルファーを対象にしたモデル。そういったゴルファーに多い打点位置のデータを解析し、設計されたAi 10x フェースが搭載されており、打点位置によるミスを大きく軽減してくれます。加えてヘッドの重心設計も右へのミスを軽減してくれる設計を採用しており、つかまりの良いドローバイアスの設計に加え、脱着式の可変できるウエートを搭載。2カか所あるウエートポートを変更することによってよりつかまり性能を高めることができます。ミスへの寛容性を高めるヘッドの慣性モーメント値も高く、カスタム仕様では、ウエートを付け替えることによって慣性モーメントを“10k”にすることも可能です。
キャロウェイ エリート マックスファスト ドライバー
Callaway ELYTE MAX FAST ドライバー
エリート Xドライバーをベースに軽量に仕上げられたモデルです。今作では、日本人を中心としたアジア人のスイングデータをAIにインプットし、日本のゴルファーのスイング傾向、打点位置に合わせたフェースを採用。日本人のゴルファーに多い打点ズレのエリアを重点的に補正してくれる機能により安定したショットが期待できます。さらに専用に設計された軽量シャフトと軽量のグリップを組み合わせることで、パワーがなくても軽やかに振り抜けるクラブに仕上がっています。搭載されるウエートはエリート Xドライバーと同じ2カ所のポジションがあり、スタンダードなポジションとよりつかまり性能を高めることができるドローポジションが用意されています。
キャロウェイ エリート ♦♦♦(トリプルダイヤモンド)ドライバー
Callaway ELYTE ♦♦♦ ドライバー
上級者やツアープロを対象としているのがトリプルダイヤモンドシリーズです。エリートシリーズでは唯一の450ccサイズとなっており、他のモデルと比べて一回り小ぶりに仕上げられています。ヘッドの構造も他のモデルとは異なり、クラウンにはサーモフォージドカーボン、ソールにはフォージドカーボンと2種類のカーボンを採用した360度カーボンシャーシを採用することで、理想の弾道を追求した設計がなされています。専用フェースも中上級者の弾道データや打点位置を解析して設計。ミスしても違和感のない補正に仕上げられ、操作性とミスへの寛容性のバランスのよいクラブに仕上がっています。ウエートはソールの前後に2カ所設置されており、前後を入れ替えることで弾道の高さやスピン量の調整が可能です。
ピン「G440」は従来のやさしさはそのままに飛距離性能を上乗せ
ピンはおよそ2年ぶりの新作「G440」をリリース。前作「G430」がミスに強く、直進性が高いとロングセラーを続けていただけに今作は、前作の長所を引き続きつつ、振りやすさや飛距離を重視しています。慣性モーメント値を高い値で維持しながら、一部のモデルに採用していたカーボンフライ・ラップ・テクノロジーを全モデルに適用、ネックの軽量化などを実施することで、低重心化に成功。ミスへの強さ、直進性の高さを維持しつつ、余計なスピンを軽減することで、飛距離性能をアップさせています。さらに形状を見直すことによる構えやすさの向上、ヘッド内部のサウンドリブの再設計による打音の改善など、細部までしっかりと進化しています。ドライバーのラインアップは、派生も含めて5モデル。なお前作で、途中で追加になった“10K”モデルのG430 MAX 10Kは継続販売となっています。
ピン G440 マックス ドライバー
PING G440 MAX ドライバー
スライスや右への打ち出しなど、右方向への悩みを抱えるゴルファーを対象にしたモデル。そういったゴルファーに多い打点位置のデータを解析し、設計されたAi 10x フェースが搭載されており、打点位置によるミスを大きく軽減してくれます。加えてヘッドの重心設計も右へのミスを軽減してくれる設計を採用しており、つかまりの良いドローバイアスの設計に加え、脱着式の可変できるウエートを搭載。2カか所あるウエートポートを変更することによってよりつかまり性能を高めることができます。ミスへの寛容性を高めるヘッドの慣性モーメント値も高く、カスタム仕様では、ウエートを付け替えることによって慣性モーメントを“10k”にすることも可能です。
ピン G440 SFT ドライバー
PING G440 SFT ドライバー
ドローバイアスに設計されたスライスや右へのミスに悩むゴルファーに向けたモデルです。SFTとはストレートフライトテクノロジーの略で、ピンでは代々ドローバイアスのモデルに使用されているネーミングです。コンセプトは前作と変わっていませんが、基本となるテクノロジーの進化により、飛距離性能を高めています。前作と大きな違いは、ロフト設定に9度がラインアップされたこと。自社でフィッティングを行い、様々なゴルファーのデータを収集しているピンらしい改善部分です。ヘッド後方のウエートはポジションが二つ用意され、適度なつかまりのドローポジションとさらにつかまり性能を高めるドロープラスポジションが用意されています。
ピン G440 LST ドライバー
PING G440 LST ドライバー
LSTはロースピンテクノロジーの略で、文字通り余計なスピンを軽減したアスリートや上級者に向けたモデルです。スピンシステンシー・テクノロジーと呼ばれるフェースの丸みを独自に調整した技術により、打点の上下のブレが起きても余計なスピンが入りにくくするように設計されています。同シリーズの中では、最も操作性が高く、PINGの持ち味であるミスへの強さ、直進性をある程度確保しつつバランスを取った性能を持っています。このモデルも脱着式のウエートが設定され、ポジションはMAXドライバーと同じ3つ用意されています。
ピン G440 HL マックス ドライバー
PING G440 HL MAX ドライバー
MAXドライバーをベースに軽量化を施したモデルです。脱着式のウエートを軽量化し、専用の軽量シャフトを装着。さらに軽量のグリップと組み合わせることで、小さなパワーでも楽に振りきれるドライバーに仕上がっています。ベースモデルと比べ、軽量化によって慣性モーメント値は小さくなっていますが、ミスへの強さや直進性は十分に確保され、振りやすさと安定性が両立された仕様に仕上がっています。
ピン G440 HL SFT ドライバー
PING G440 HL SFT ドライバー
SFTをベースに設定された軽量化モデルです。こちらもベースモデルの搭載ウエートの軽量化、専用シャフト、軽量グリップの装着により、軽量化を実施。楽に振りきれるつかまりの良いモデルとして設計されています。軽量化モデルに使用されているHLとは、ハイローンチ(高弾道)の略で、スタンダードモデルではヘッドスピードが出せず、弾道も上がりにくいといった症状から、楽に高さが出せる軽量モデルといった意味合いが込められています。
ライバルメーカーもだまってはいない!魅力的なドライバーはまだまだたくさんある!
今回ご紹介したモデル以外にも、注目のドライバーはたくさん存在します。一度にはご紹介できないので、続きは次回にご紹介します。お楽しみに!
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