初心者の強い味方になってくれる！ ダフリに強いやさしいアイアン6選

まったく飛ばない!?精神的ショックの大きいダフリのミス

　ゴルフの数あるミスの中で、やってしまうと後にまで影響を及ぼすほどショックが大きいのがダフリです。ボールより手前の地面を打ってしまうミスで、ヘッドが地面に刺さり、著しく飛距離をロスしたり、ヘッドが地面を跳ねてしまい、ダフリの対極に位置するリーディングエッジでボールを打つトップのミスになってしまったりと、うまく打てた時とのギャップが大きいミスです。

　ダフリは、リキミやスイングテンポのばらつきなどが原因になりやすく、飛距離を出そうと意気込んだり、狭いホールや悪いライなどからのショットでプレッシャーがかかり、スイングテンポが変わってしまうような状況で起こります。

ダフリは長さが短く、リーディングエッジが鋭いアイアンを使っていると大きなミスになりやすいです。特に短い番手では、ヘッドの入射角が鋭角になりやすく、ダフってしまうとヘッドが地面に刺さりやすいため、ボールが狙った距離の半分も飛ばないことが多くなります。

今は、そういったダフリのミスを軽減してくれるアイアンが多数存在します。

ダフリを軽減するアイアンは刺さらず滑る工夫がされている

　ダフリの根本的な原因は、技術的な部分がほとんどで、自身で腕を磨くのが最適解です。とはいえ、どうしてもダフリが収まらないというゴルファーも少なくありません。そんなゴルファーに向けたモデルが幅広いソールを搭載したアイアンです。

　ソールの幅を広くすることで、少し手前から接地してもヘッドが刺さりにくくなっていて、ダフリを大きく軽減してくれるように設計されています。またそういったモデルはソールの張り出し具合、いわゆるバンス角が少なめに設計されています。そうすることでヘッドが接地した時の跳ね返りを軽減し、ヘッドが地面を滑りやすくしているのです。

　ダフリに強いアイアンは、MOI（慣性モーメント）が大きめで打点のミスに強く、寛容性の高いモデルに多いです。やさしいモデルで特にダフリに強い性能を重視するのであれば、ソール幅の広いモデルを選ぶと良いでしょう。

ダフリに強いアイアンには飛び系モデルが多い

　ダフリのミスの軽減に効果を発揮するソール幅の広いアイアンには、ロフト角が小さめの設定がされたいわゆる飛び系アイアンが多いです。

　理由は、ソール幅が広いぶん重心を低く深く設計しやすいため、ボールの打ち出し角をロフト角以上に作りやすいからです。飛距離も重視したいというゴルファーであれば、そういったモデルでも問題ありませんが、スピン量は少なくなります。

　ダフリには強いモデルが欲しいけど、ボールをコントロールしたい、あまり飛距離は求めていないゴルファーは、ソール幅の広いモデルの中でもあまりロフト角が立っていないモデルを選ぶと良いでしょう。

ソール幅が広くなくてもダフリに強いモデルは存在する

　ボールをコントロールするためのアイアン、いわゆるアスリートモデルにも比較的ダフリに強いアイアンが存在します。それはバンス角が大きめに設定されているアイアンです。

　ソール幅が広くなくてもバンス角が大きいと、ある程度跳ね返りは強くなりますが、刺さりづらくなるので、ダフリのミスを軽減してくれます。アイアンのバンス角は、公表していないメーカーもあるので、見分けるのが難しいですが、海外ブランドのアスリート向けアイアンに多い傾向があります。

やさしく飛ばせるダフリに強いアイアンはこれだ！

　どのゴルファーもミスをする可能性はあります。もちろん技術的に解決できれば一番ですが、なかなか練習する時間が取れないゴルファーも多いです。それであれば、そのミスの傾向を助けてくれるクラブを使うことが最も効率よくストレスを減らし、スコアに直結できる対応策です。

　今回はダフリはもちろん、ミス全般に強いアイアンをいくつか紹介します、やさしいと言ってもそれぞれに特徴があるので、自身が考える理想のやさしいアイアンを見つけてみてください。

キャロウェイ エリートシリーズ

　エリートシリーズのアイアンは3モデルラインアップされており、それぞれのターゲットとなるゴルファーに合わせ、AIが設計した専用の「Ai 10x FACE」を搭載しているのが最大の特徴。どのモデルも中空構造を採用しており、適度にシャープで構えやすい形状に仕上がっています。ヘッド内部には独自の技術である「ウレタン・マイクロスフィア」を内蔵、心地よい打感を生み出しています。

テーラーメイド Qi シリーズ

　テーラーメイドのQiシリーズの名前の由来は、「QUEST（探求）」と「INERTIA（慣性）」の頭文字を掛け合わせたもの。文字通り慣性モーメントを探求することでミスへの寛容性と飛距離の両立を追求するといった想いが込められています。特徴は右へのミスを防ぎ、直進性を追求した仕様であること。ベースとなるアイアンが1モデル、派生モデルが2モデルラインアップされています。

タイトリスト T シリーズ

タイトリストのTシリーズは、あらゆるゴルファーに最適なアイアン弾道を提供するために設計されたシリーズ。現在のTシリーズは3代目でラインアップはT100、T150、T200、T350の4モデルです。形状や仕上げなど、構えた時の印象はつながりを持たせながらも、ヘッドサイズや構造、ロフト角など、それぞれが専用設計になっており、様々なゴルファーが理想の弾道を追求できるよう作られています。

ピン G440 シリーズ

　G440シリーズは、ミスへの強さと直進性を追求してきたGシリーズの伝統を守りつつ、飛距離や打感、打音などにもこだわって開発されています。前作よりも低重心化にこだわって設計し、高慣性モーメントを維持しながら余計なスピンを軽減、飛距離性能を高めています。ヘッド形状も安心感がありながらも構えやすく進化。ヘッド内部のサウンドリブも見直すことで、より心地よい打感、打音に仕上がっています。

ゼクシオ13 シリーズ

　やさしいクラブの代名詞として幅広く認知されているゼクシオシリーズ。その最新シリーズであるゼクシオ13は、ヘッドの剛性に差をつけることによってボール初速エリアを広げる「バイフレックスフェース」をはじめとした独自の技術により、飛びとミスへの寛容性を両立。軽量化や専用設計のシャフトによる軽やかな振り心地、デジタルシミュレーションによる徹底した打音の追求など、あらゆる部分に手が施されています。

スリクソン ZXi アイアンシリーズ

　スリクソンのアイアンの最新シリーズはZXiの名がつけられており、ツアープロからエンジョイゴルファーまでを幅広くカバーする4モデルがラインアップされています。各モデルには各レベルのゴルファーが求める性能を追求する独自の技術が搭載されており、フェース素材も軟鉄鍛造からバネ鋼と、性能に合わせた最適な素材を採用しています。統一感を持たせながら、各モデルの個々の性能をしっかりと追求しています。